- 糸井嘉男選手入団会見
- 2016年11月25日 更新
25日(金)、大阪市内のホテルにて、先日入団が決まりました糸井嘉男選手と正式に契約を行い、入団会見を行いました。
背番号は「7」番に決定しました。
以下、入団会見より
四藤慶一郎社長
本日、阪神タイガースは糸井嘉男選手と契約を締結いたしましたのでご報告させていただきます。
ご承知の通り、糸井選手は走攻守に優れた球界のトッププレーヤーでございまして、その糸井選手が阪神タイガースに入団するということを大変嬉しく思っております。
金本監督の下、来季巻き返しを図り、リーグ優勝・日本一を目指すチームに取りまして、糸井選手は大きな力になってくれることと期待しております。
ファンの皆様よろしくお願い申し上げます。
金本知憲監督
糸井選手が阪神タイガースの一員となった今の気持ちは?
嬉しい限りですね。
入団が正式に決まって、糸井選手に掛けた言葉はありますか?
特に決まった後は無いですが、信じていました。
交渉の際には「初めての恋人だ」という言葉もありましたが、その思いが実りましたね。
就任して来季で2年目になりますが、またドラフトとは違ったFA交渉で、初めて僕が獲りにいった選手なので、そういう意味で初めての恋人。ゲットしました。
糸井選手にどういうプレーを期待されていますか?
彼のパフォーマンス、打って守って走れる選手なので、思う存分、思うように好きなようにやってくれればいいと思います。
今年は超変革というスローガンを掲げましたが、特に今、変えていこう・変わっていこうという中で、それは来年も継続していくわけでして、その変わっていく中で一番躍動感がある選手というのはやはり必要だと思いますし、これで少し勝ちに近づいたかなと思っています。
具体的な数字はどの辺りを目標にしてもらいたいですか?
正直、今のままで十分なところもありますし、もう少し出来るのではないのかなというところもあります。まぁ、数字は彼(糸井選手)に言ってもらいましょう。
打順やポジションはどういった構想ですか?
ポジションは「センター」と本人には伝えております。
打順に関しては、今、うちのチームの若い選手が非常に力をつけてきていますので、来年の開幕までにどの選手がどのくらい伸びているかによって、そこで決めたいと思います。
ある程度流動的なところがあるということですね?
そうですね、開幕まではちょっと悩むかなと。シーズンに入ってもやっぱり適材適所ってあると思うので、糸井選手が一番働ける、パフォーマンスが出せる打順を考えていきたいと思っています。
金本監督も現役時代にFAでタイガースに移籍した経験がありますが、その経験から糸井選手に何かアドバイスをするならばどういうことでしょうか?
慣れない環境でやるわけですから、僕も非常に繊細な性格をしておりまして、多大なるお気遣いばっかりしてて、思うように野球ができなかったところがあるので、糸井君にはあまり気を遣わないように、自分が思うようにやって下さいと。
糸井選手が入ってくることでどういった影響を期待しますか?
やっぱりまずプレーですよね。プレーで、グラウンドで、変わっていこうというチームの中で、周りにいい影響を与えて欲しいです。
メンタルな部分でも長年この歳までこれだけ走っていい成績を残しているわけですから、それをどういう練習をしてどういう気持ちでいれば自分みたいになれるんだということを若い選手にたくさん教えて欲しいと思います。
糸井嘉男選手
タイガースの一員となった今の気持ちは?
ここ2カ月くらいいろいろ考えて、今日を迎えられてすごく嬉しく思います。
移籍を決めた一番の要因は何でしたか?
個人的なことになりますが、自分自身ももっと上を目指したいという気持ちと、それに変化というのは必要かなと思い、チャレンジしようと思いました。
そしてやっぱり金本監督の言葉にはすごく心を打たれました。
熱い言葉がいっぱいあったということですか?
そうですね、優勝するために力を貸して欲しいと言われて選手としてはすごくありがたい言葉でした。
タイガースのイメージは?
記者が多い。熱狂的なファンの中で、やっぱりマスコミのイメージが強くて、新聞の大半を占めているというイメージです。
甲子園球場のイメージは?
交流戦で少ししかプレーしていないですが、高校生とかも含めて野球をやっている人の目標の場所。やっぱり聖地と言われるだけの球場なので、早くそこで走り回りたいです。
先ほどは金本監督からFA移籍についてアドバイスがありましたが、糸井選手から金本監督に聞きたいことはありますか?
これから技術面とかいろいろと教わりたいなと思っています。
オリックスに対する思いは?
トレードという形で4年間やらせてもらったのですが、本当にやりやすい環境というか野球に集中できて、野球に打ち込めたので本当に感謝しています。
あらためてアピールポイントは?
走攻守全部でスピード感を出していきたいなと思います。
数字はどの辺りを目標にしますか?
金本監督も阪神に移籍してからキャリアハイを出されていると聞いたので、僕もキャリアハイを常に目指して頑張っていきたいです。
(金本監督へ)金本監督、こういう答えでしたがいかがでしょうか。
金本監督:うまい事逃げられました。
(金本監督へ)宿題を出すような意味で具体的な数字は出ますか?
金本監督:具体的な数字というと難しいのですが、やっぱり3割は最低打ってくれるものと思っていますし。打点においては打順にもよるのでなかなか数字では言いにくいのですが。
ホームランに関しては、僕は彼が持っている本来の能力からすればもっと打てると思っています。
3割が最低でホームランがもっとという言葉がありましたが、いかがですか?
僕自身も3割は絶対クリアしないといけないと思っていますし、ホームランは常にもっと打ちたいなと思ってますので、そこは40本以上打たれた監督にいろいろアドバイスもらえたら嬉しいなと思います。
来シーズンの目標は?
トップに立つために、監督を胴上げするために、ひとつでもチームに貢献したいなと思います。
タイガースファンへ一言
来年から阪神タイガースさんでプレーさせてもらいます、糸井嘉男です。監督を胴上げするために必死になって頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。
糸井嘉男選手 プロフィール
生年月日 | 1981年7月31日 |
---|---|
出身地 | 京都府 |
投打 | 右投左打 |
身長/体重 | 187cm/88kg |
球歴 | 宮津高~近畿大(2003年度ドラフト自由獲得枠)~日本ハム(2004~2012年)~オリックス(2013~2016年)<FA行使>~阪神(2017年) |
初出場・初スタメン | 2007.3.27対オリックス1回戦(京セラドーム)<8番 左翼手> |
初安打 | 2007.9.10対ロッテ19回戦(千葉マリン)<5回 右安打 投手:高木> |
初本塁打 | 2008.6.27対オリックス7回戦(京セラドーム)<3回 中本打 投手:オルティズ> |
初打点 | 2008.3.25対西武1回戦(札幌D)<1回 遊安打 投手:西口> |
初盗塁 | 2007.9.10対ロッテ19回戦(千葉マリン)<5回 二盗> |
1000試合出場 | 2015.9.2対楽天21回戦(コボスタ宮城)<3番 右翼手> |
1000本安打 | 2015.5.20対ソフトバンク11回戦(ヤフオクドーム)<1回 左安打 投手:中田> |
100本塁打 | 2015.7.30対日本ハム16回戦(わかさ)<5回 投手:屋宜> |
200盗塁 | 2016.5.8対ロッテ8回戦(QVC)<1回 本盗> |
1試合4二塁打 | 2010.6.15対ヤクルト4回戦(神宮) |
全球団から本塁打 | 2013.5.11対日本ハム7回戦(京セラドーム)<1回 右越本 投手:谷元> |
1試合3本塁打 | 2016.9.15対日本ハム24回戦(札幌ドーム)<1回(先頭打者):右本打 2回:右本打 7回:左本打> |
首位打者 | 2014年(.331) |
最高出塁率(3) | 2011年(.411) 2012年(.404) 2014年(.424) |
最多盗塁 | 2016年(53) |
月間最優秀選手賞(2) | 2009年6月(打率.391 本塁打3 打点15)、2012年9月(打率.380 本塁打3 打点15) |
ベストナイン(4) | 2009年、2011~2012年、2014年 (外野手) |
ゴールデングラブ賞(7) | 2009~2014年、2016年 (外野手) |
オールスタ-ゲーム出場(8) | 2009~2016年 |
クライマックスシリーズ出場(3) | 2008~2009年、2012年 |
日本シリーズ出場(2) | 2009年、2012年 |
WBC出場 | 2013年 |
公式戦成績
年度 | 球団 | 打率 | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁死 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 故意 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 失策 | 出塁率 | 得点圏 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2007 | 日本ハム | .091 | 7 | 11 | 11 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .091 | .000 |
2008 | 〃 | .239 | 63 | 205 | 188 | 19 | 45 | 14 | 1 | 5 | 76 | 21 | 13 | 3 | 5 | 0 | 10 | 1 | 2 | 53 | 6 | 2 | .285 | .256 |
2009 | 〃 | .306 | 131 | 496 | 425 | 74 | 130 | 40 | 3 | 15 | 221 | 58 | 24 | 6 | 18 | 1 | 46 | 8 | 6 | 93 | 6 | 2 | .381 | .333 |
2010 | 〃 | .309 | 138 | 583 | 488 | 86 | 151 | 33 | 3 | 15 | 235 | 64 | 26 | 8 | 13 | 1 | 71 | 2 | 10 | 94 | 7 | 5 | .407 | .348 |
2011 | 〃 | .319 | 137 | 578 | 489 | 72 | 156 | 30 | 0 | 11 | 219 | 54 | 31 | 6 | 9 | 2 | 59 | 2 | 19 | 91 | 5 | 7 | .411 | .254 |
2012 | 〃 | .304 | 134 | 597 | 510 | 72 | 155 | 21 | 3 | 9 | 209 | 48 | 22 | 9 | 0 | 1 | 75 | 2 | 11 | 86 | 9 | 5 | .404 | .277 |
2013 | オリックス | .300 | 141 | 601 | 524 | 75 | 157 | 33 | 2 | 17 | 245 | 61 | 33 | 9 | 0 | 3 | 66 | 1 | 8 | 93 | 6 | 1 | .384 | .262 |
2014 | 〃 | .331 | 140 | 590 | 502 | 73 | 166 | 36 | 2 | 19 | 263 | 81 | 31 | 9 | 0 | 4 | 70 | 7 | 14 | 73 | 7 | 3 | .424 | .340 |
2015 | 〃 | .262 | 132 | 565 | 484 | 61 | 127 | 22 | 0 | 17 | 200 | 68 | 11 | 4 | 0 | 1 | 72 | 2 | 8 | 78 | 10 | 0 | .366 | .278 |
2016 | 〃 | .306 | 143 | 616 | 532 | 79 | 163 | 24 | 1 | 17 | 240 | 70 | 53 | 17 | 0 | 2 | 75 | 5 | 7 | 84 | 13 | 6 | .398 | .313 |
計:10年 | .301 | 1166 | 4842 | 4153 | 612 | 1251 | 253 | 15 | 125 | 1909 | 525 | 245 | 71 | 45 | 15 | 544 | 30 | 85 | 746 | 69 | 31 | .392 | .299 |
※2004~2006年度は一軍出場なし