- 藤川球児選手が契約更改
- 2017年12月12日 更新
12日(火)、藤川球児選手が球団事務所での契約更改終了後に会見を行いました。
藤川球児選手コメント(会見より)
―サインはされましたか?
してきました。
―金額の増減、年数は?
代理人に任せて契約してきていますから、2年の契約が終わって、新規契約ということで。球団といろいろ話す中で、単年契約で決まりました。
―球団からの評価はどのように受け止めていますか?
選手として、ベテランとしての価値という意味では、チームにバランスというか、周りをサポートするという部分は非常に感謝されたところなんですけど、プレーヤーは数字が一番大事なので。
周りをサポートしているというところを認めていただいた球団の気持ちはうれしいのですけれども、プレーヤー、選手としては、ただ単純に数字を持って来るというのがプロだと思っています。
―先発、中継ぎ、この2年でいろんな場所で投げた阪神での生活はいかがですか?
どんな状況であれバッターに対してアウトカウントとストライク、ボールで勝負をする、あとはランナーがいる状況でスコアボードの点数差を見なければ、いつもフラットな状態で対戦ができるというのが、自分の一番楽しみなところと言いますか。本当に純粋に野球が好きで、そういう舞台でプレー出来ているということが、人生で今出来る最高の幸せの瞬間ですね。
―藤川投手の中でこの2年でわくわくするような対戦や気持ちを駆り立ててくれるようなものはありましたか?
何人かの自分が苦手とする良いバッターに出会って、どうやってその選手達を攻略しようかというのと、前在籍していた時から苦手だったバッターが相変わらず苦手だなとか、その辺を攻略していくというか。
ピッチャーとバッターの純粋な対決をどう攻略しようかというのを楽しみにいつも野球に取り組んでいます。もちろん、体を強くするとか、ボールを速くするとか、そういう野球が上手くなりたいという向上心は一番にはあるんですけれども、今一番楽しいのはバッターを攻略していく瞬間なので、そういう機会が阪神タイガースという、すごくお客さんが入るチームで、マウンドで表現させてもらえているというのは本当に感謝です。
―単年契約で2018年、藤川投手の先にはどんなものが見えていますか?
僕がいるのはブルペンなので、現状では今シーズンはブルペンものすごく良かったという風に評価はされていますけれど、なんせ数年続けてブルペンにいた人間はいないということで、自分も去年は1年先発ピッチャーやっていましたし、正直甘くないだろうなという風には感じています。少しエンジンかける時期を早めに持っていかないといけないかなという気はしています。
―福留選手は能見投手、鳥谷選手も「優勝」と口にしていたとのことですが、藤川投手も優勝に向けてというものは?
もちろんあります。それしかないですし、それが達成できれば、いつでも満足してユニフォーム脱げるので。ただ、野球は好きなのでどこかで野球はするかもしれないですけれど。こんな良い環境で、たくさんのファンの前でプレーできているので、その恩返しというか、達成感を一番にもたらせてあげないといけないというのは感じていて、監督ももちろん感じていますし、阪神タイガースに関わる全ての人達がそれを感じているので、そこが中心になるのは間違いないですね。
―2018年のブルペンはどんなイメージで進めていきたいですか?
僕はコーチでも監督でもないので。ただ一つだけ言えるのは、やはり名前や実績というものではなくて本当にその時に抑えられる状態の良い選手、というのが必要であると思います。背番号と名前は書いてありますけれど一人のピッチャーであって、出ている時は一つのゲームをみんなで戦っている一つの駒であって、そこにみんなが集中することによって、気づいたら背中に書いてある名前と背番号を覚えてもらって、ファンの方がそこに何かを感じてもらえるというところかなと。「オレが○○なんだ」というような狙ったような選手がブルペンには今いないので。それが一番良いんじゃないか、重要だと思います。
―来年は「執念」というスローガンですが、一選手としてどんな部分に執念を見せていきたいですか?
自分は今、「不動心」という言葉を掲げて今年1年取り組んだんですけど、その中に執念というものも入っていると思います。
日々いろんな状況があって、苦しさ、悔しさというのもあるんですけれど、そういうことにブレない生き方をしようと思って「不動心」というのを掲げているんですけれども、その執念というのも一つ大きな枠組みの中に入っているので変わることなく続けていこうと思います。
―数字的に大事にしていきたいものはありますか?
数字は、やっぱりどうしても防御率は1点台に戻したいです。入団した時に、『唯一ピッチャーは自己成績を追及して良いポジション』と、『ピッチャーが0に抑えようとすることはチームが全部プラスに働く』ということを教えてもらいました。自分のモットーの中に今もあるので数字は追及したいです。