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タイガースアカデミー開校
2018年01月18日 更新

18日(木)、タイガースアカデミー開校を発表、揚塩健治球団社長と和田豊特別顧問が会見を行いました。

揚塩球団社長 挨拶

昨シーズンは、ファンの皆様の熱い応援に支えられ、阪神タイガースの主催試合観客動員数は、2010年以来久々に300万人を達成いたしました。しかし、世間的には野球離れ・野球競技者人口の減少が叫ばれて久しいという状況でございます。

少子化に加え、競技場所の減少、指導者不足、趣味の多様化といった様々な要因がありますが、以前の様に、一定の年齢になると自然に野球ボールとバットに親しむという環境ではなくなっていると感じております。

サッカーやバスケットボールといった他のスポーツ競技に目を移すと、プロリーグ化に伴い、各クラブチームがスクール事業を幅広く展開し、未就学児や小学校低学年からそのスポーツ競技に触れ合う機会を提供しております。

またNPBでも12球団のうち8球団が、既に野球振興を目的とした常設のスクール事業を展開しており、他のエリアよりまだ野球熱が高いと言われている関西・兵庫県をフランチャイズにしているタイガースとしても従来以上に野球振興に力を入れていきたいと思っております。

今までもタイガースとしては、幼稚園・小学校訪問や地元西宮市の小学生への観戦招待、小学生を対象にセレクションを行い結成するタイガースジュニアチームの活動、中学硬式野球チームNo.1を決定する大会の開催、少年野球チームへの観戦招待をしていましたが、今回、開校するタイガースアカデミーは、「野球を始める、或いは野球ファンになっていただく為の入口作り」を目的とし、これまで点で展開していた野球振興活動を線に、そして面にする意味でも重要な位置づけと考えております。

アカデミーを通じて、幼児期から野球との「接点」を持つ機会を作り、常に野球を身近で楽しいスポーツに感じることができる環境を築いていくことで競技者人口の拡大を目指すと共に将来の「ファン」を育成していきたいと考えております。

和田特別顧問 挨拶

このアカデミーの目的が、野球振興ということであり野球競技者の底辺拡大のお手伝いということで、意気込みとしましては球界への恩返し、またプロ野球OBとしての危機感を非常に強くもっております。

ここ数年、プロ野球ファンの観客動員数としては、グランドでの選手プレーの白熱ぶり、また各球団の努力やファンサービスによって緩やかな右肩あがりになっていますが、こと野球競技者人口にしますと減少に歯止めが利かない状態になっています。個人的に毎シーズンオフに地元の千葉で少年野球大会、野球教室を開催していますが、年々1チームの選手、子ども達の人数の減少、チーム数自体の減少を目の当たりにして実感しております。

大会前に少年野球の指導者の方々に話を聞いたところ、少子化や趣味の多様化、他のスポーツへの人材流出こともありますが、とにかくグラウンドの確保が難しい、バットが振れる場所がないということを力説されておりました。また昨今、家庭や学校で野球に触れ合う機会が非常に少なくなってきており、入ってくる時点でキャッチボールができる子ども達が非常に少ないという意見もありました。キャッチボールは野球の基本、原点になるところでその基本を楽しく教え、野球の面白さ、スポーツの素晴らしさを伝えていけるよう、そのために、まずファーストコンタクトである野球との接点の場として、また指導者、コーチは非常に若い人材が揃っておりますので子ども達と一緒に成長していく、そういうアカデミーにしていきたいと思います。