- 矢野燿大監督が前半戦を総括
- 2019年07月10日 更新
10日(水)、阪神甲子園球場での読売ジャイアンツ戦の試合前に、矢野燿大監督が2019シーズン前半の総括会見を行いました。
矢野燿大監督コメント(会見より)
―前半戦を振り返って手応えを感じている部分を教えてください。
チーム全員で戦うという姿や凡打後でも1塁まで全力で走る姿だとか、やれることは選手自身が個人個人、チームとしてやってくれているなという手応えはあります。
―一体感はどのあたりから生まれてきているのでしょうか。
僕たちが勝ちたいという気持ちと甲子園もほぼ毎試合、満員のお客様が来てくださっているので、その人達に喜んでもらいたいというところから一体感という形になってくれていると思います。
―喜ばせる以外に「超積極的」「諦めない」という言葉を掲げての前半戦だったと思いますが、いががですか。
出来た部分と出来なかった部分両方ありますが、出来た部分のほうが多かったと思います。ミスもありましたし、数字の部分でももっと勝ちを増やしたかった等ありますが、気持ちの部分では選手も攻めて戦ってくれましたし、僕も迷ったら動くであったり、勝ちには繋がってないかもしれませんが、色んな部分で「超積極的」「諦めない」をやれたかなと思います。
―前半戦での課題はありますか。
やはり点を取りたいですね。点を取れればピッチャーを助けることになりますし、チームが勝つことにもつながりますし、盛り上がりにも繋がりますし、今のチームの課題ですね。またミスが出ることは仕方がない部分があると僕は思っていますが、それをどう捉えて、どうしていくか。準備のミスは改善していけると思うので、そういうところは後半戦に向けて改善していきたいと思います。
―あえて前半戦のMVP、目立った野手・投手を挙げるとすれば誰になりますか。
難しい質問ですね。前半戦の勝ちといいますか、野手の中では近本と梅野がチームをよく引っ張っていってくれたと思いますし、投手はみんな頑張ってくれていますし、中継ぎ以降の投手もそうですし、(藤川)球児も抹消が1度ありましたけど戻ってきてからもどんな場面でもいってくれていますし、ジョンソン、ドリスも安定したピッチングをしてくれています。
―監督にとってこの前半戦は初めての一軍監督の経験だったと思いますが、ご自身のここまでの監督業についてはいかがですか。
勝てばめちゃくちゃ嬉しいですし、負ければめちゃくちゃ悔しいですし、そういうのを一喜一憂してしまう部分もありますが、嬉しいからこそ楽しみたいとか、連敗や苦しい場面をどう前を向いてやっていくとかを自分でも課題にしています。前半は上手く出来ていなかったところもあったと思うので、後半は苦しい場面こそ楽しんでやっていきたいと思います。
―「矢野ガッツ」という言葉が生まれ、ファンに浸透してきました。
照れくさいのもありますが、僕がガッツポーズをすることで何もマイナスな事はないと思います。僕がガッツポーズをして、選手と一緒に喜びあって、その姿を見てファンの人も喜んでもらえたら僕も嬉しいですし、調子が悪くてもガッツポーズをしてチームの士気が上がったり、ムードが上がるということも十分あると思うので。そういう部分で名前を付けてもらって嬉しい部分と照れの部分がありますが、後半はもっともっと矢野ガッツをたくさん出来るようにしていきたいと思います。
―選手も今、塁上に出ればガッツポーズをしていますし、そういう面では野球の楽しさを伝える役割にもなっていると思いますがいかがですか。
仕事になると、どうしても数字や結果で苦しくなったりしますが、究極的には「楽しむ」ということが、結果も出ますし、見ているファンの人達にも、子ども達にもそういう影響が及んでいって、また子ども達の野球でもどんどんガッツポーズが出て笑顔になれば、僕も嬉しいですし。それを僕たちタイガースが示していければと思います。
―後半戦に向けて選手たちにぶち破ってもらえれば、チームが上がっていけると思う部分を教えてください。
まだまだの伸びしろのある選手ばかりなので、そのミスを取り返してくれる後半になると思いますし、失敗しないと学べないことが多いので、そういう意味でも前半戦の悔しい思いをみんなが持って戦うことで、後半戦いい形でやっていけると思うので、その気持ちをしっかり持ってやっていきたいと思います。