- メッセンジャー選手が引退会見
- 2019年09月18日 更新
18日(水)、今季限りで引退を表明したランディ・メッセンジャー選手(38)が西宮市内のホテルで引退会見を行いました。
尚、9月29日(日)阪神甲子園球場での対中日戦において、メッセンジャー選手の引退試合を行います。詳細は決まり次第、ご案内いたします。
以下、会見より
メッセンジャー選手コメント
阪神タイガース背番号54番ランディ・メッセンジャーは今シーズン限りで引退します。プロとして21年間、そして日本で10年間やってきて色々ありました。まずは阪神タイガースに来る機会を与えてくださった関係者のみなさまに感謝申し上げます。この10年間でお世話になった監督・コーチ・チームメイト・トレーナーの皆さん、球団スタッフの皆さん、僕のボールを受けてくださったピッチャーの方々、キャッチャーの方々、ブルペン捕手の方々に感謝いたします。そして近くで見守っていてくれた妻にも感謝したいと思います。
本当はまだやりたい気持ちはあるのですが、身体がもう潮時だといっているので、今がその時かと思い、引退を決断しました。
─今の気持ちをお聞かせください。
いつかこの日が来ると分かっていたのですが、想像していた以上に寂しい気持ちです。
─まだまだできると我々は思っていました…それでも引退を決断させた理由をお聞かせください。
これまで沢山のファンの方々に支えてもらいましたし、特に最近は出逢う人たちに未だ出来る、チームに残ってまだ投げてほしいと声をかけてくださり、本当に皆さんに感謝しています。
先ほども言いましたが、自分の身体が悲鳴をあげているというか限界が来ていたので、決断しました。
─この引退を誰かに相談しましたか。
家に帰って妻に相談しましたが、基本的には自分で決めました。
─NPB通算100勝まであと2と迫る中、難しい判断でしたか。
数字を見ていただいたら分かるのですが、98勝84敗、その中で勝敗が付かなかった試合が81あったのですが、その81の中の2つが勝ちに転んでくれたらと思うと、非常に悔しい気落ちがありますが、でもそれが野球ですし、仕方ないですね。もちろん今年の目標の1つとしてNPBでの100勝を達成したかったですし、大きい目標として外国人選手の最多勝利を目指していたので、もう1年やりたいと思いもありましたが、それが出来なかったという意味では悔しい気持ちです。
─日本で成功した秘訣は何でしょうか。
日本に来た初日から心を開いて新しい国・文化を受け入れていくというのが大事だと思います。日本に来るまでにアメリカで過去に日本でプレーした経験のある選手・コーチに簡単じゃないよ、難しくなるよと聞いていたので、来日したときから心を開いて柔軟に出来たことが秘訣かなと思います。
─阪神タイガースのエースとして、うれしかったシーン、悔しかったシーンはありますか。
2014年のクライマックスシリーズでジャイアンツに4連勝できたのは、最高の思い出として残っていますし、ライバルとしてジャイアンツ相手に好投できた日、特にそれが甲子園で出来た日は最高の瞬間として残っています。辛いこともたくさんありましたが、最下位で終わった年は辛かったかなと思います。
─10年間守りぬいた甲子園のマウンド。どんな場所だったでしょうか。
本当に大きな意味をもっていた場所です。
─常に投手陣の先頭を走り続けてきたメッセンジャー投手、若手投手陣に伝えたいことは?
たくさん有望な若手がいるので、応援し続けていきたいと思います。自分が言えることは一生懸命頑張っていれば必ずいい事が起こると思いますし、自分自身で限界を決めずに、追い込めるところまでしっかり追い込んで、しっかり練習するようにといいたいと思います。
─今後のビジョンについてお聞かせください。
まだ想像しがたいところがあるのですが、沢山の時間を野球に費やしてきたので、これからは妻、子供、家族との時間を先ずはじっくり楽しみたいと思います。
─応援してくれたファンに一言お願いします。
これまで沢山の応援くださいました沢山の方々に感謝申し上げます。自分が好きな野球をやっている姿で皆さんが笑顔になってくれる、そんな経験はなかなかないと思います。そして沢山の勉強もさせていただいて、本当にありがたいです。本当は1人1人の方に感謝を伝えたいのですが、9月29日に引退試合をさせていただきますので、最後に甲子園で投球しますので、皆さんに球場に足を運んでいただいて、見守っていただきたいと思います。
─ラストゲームに向けての意気込みをお願いします。
皆さんの記憶に残るような投球をしたいと思います。