- メッセンジャー選手引退セレモニーを実施
- 2019年09月30日 更新
29日(日)対中日ドラゴンズ戦終了後の阪神甲子園球場にて、今季限りで現役を引退するランディ・メッセンジャー選手の引退セレモニーを実施しました。
スタンドのファン皆様が見守る中、メッセンジャー選手がマウンドに立ち挨拶を行いました。
「プロとしての21年間、信じられないほど早く過ぎていきました。特にタイガースの一員として特別な10年間を過ごせました。日本にいる間、タイガースの一員としてチャンスをくれたチームに感謝しています。日本での野球生活は私と家族にとって傑出した旅となりました。これまで私の野球人生に携わってくださった方々に感謝を申し上げます。
世界中のタイガースファンの皆様、自分が好投しているときもそうでないときも応援ありがとうございました。皆さんの情熱はとても素晴らしく、日本での10年間の経験は一生忘れることはありません。心の底から皆様に感謝しています。皆さんがこれほどまで応援してくださったこと、選手冥利につきます。これからもタイガースファンの方々が私の心に居続けてくれるでしょう。スポーツ選手として引退する日は必ず来るものです。できればもっと長く続けたいと思いますが、今日その日がやってきてしまいました。また皆さんとまたお会いする日がくるときまで、さようなら。」
挨拶を終えたメッセンジャー選手へ、阪神タイガースを代表して梅野選手、原口選手、坂本選手、そして4人のお子さんとご夫人から花束が手渡されました。
その後、選手達がマウンドに向かい、メッセンジャー選手への感謝の気持ちを込めて胴上げを行いました。
メッセンジャー選手は、最後にファンの皆様に挨拶をしながら場内一周をしました。
以下、メッセンジャー選手コメント
―引退セレモニーを終えられた今の心境からお聞かせください。
スピーチが終わってホッとしています。野球で緊張したことはないのですが、あのスピーチは緊張しました。
―昨夜は寝れましたか。
引退セレモニーを開いていただけると聞いてから、正直毎晩あまり寝ることができませんでした。色んな思いが頭の中を駆け巡っていました。
―ご家族とはどのような話をして、今日を向かえましたか。
家族にも今日の特別な日を楽しんで欲しかったので、みんなでセレモニーの流れを何回も練習したり、涙を流してもらってもいいよと話をしたり、このセレモニーをみんなで楽しもうねという話をしました。
―練習前には、チームメイトからメッセンジャー選手のTシャツを着るというサプライズがありました。
あのTシャツを作らせてもらう時あそこまで皆さんに気に入ってもらえるとは思っていなかったですし、そのTシャツでサプライズしてくれたことは本当に嬉しかったですし、サプライズしてくださった皆さんに感謝しています。
―最後の甲子園のマウンド、いかがでしたか。
グラウンドに出て、あれだけの歓声をいただけたことは光栄ですし、この10年間で何度も言ってきましたが、タイガースファンは本当に世界一だと思いますし、あれだけの声援をいただいて感謝しています。
―その歓声の中、すべてストレート三振でおさえました。いかがでしたか。
全部真っ直ぐ投げましたが、「ありがとう、大島さん(中日)」です。大島選手とは何度も対戦してきて、あれだけの選手の方があんな形で応えてくださったことが大きな意味を持ちますし、実はクラブハウスにも僕宛てに大島選手から花も贈っていただき、本当に感謝しています。
―納得の真っ直ぐでしたか。
結果としては三振を取れたのも真っ直ぐですし、よかったのかも知れませんが、ファンの方からも僕の代名詞はストレートと言ってくださったりもしたので、ファンの方のために力強く腕を振って投げた球だと思います。
―チームもメッセンジャー投手の為に、気合いを入れて今日勝ちました。どのように見えましたか。
今はCSに向かって、チーム全体がいい雰囲気でいい戦いが出来ていると思いますので、今日はそんないい野球を僕の前でしてくれて感謝していますし、僕の野球人生の一部として、このチームメイトと素晴らしい野球人生を送れたことを光栄に思います。
―これからのプランはありますか。
これまで子ども達が自分のキャリアを支えてくれたので、今後は僕が恩返しの意味も込めて子ども達に何かスポーツを教えていってあげたいと思います。
―全国のタイガースファンへあらためて思いをお願いします。
来られなかったタイガースファンの皆様方も全ての皆様、心からありがとうございました!