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井上一樹一軍打撃コーチ就任会見
2019年10月21日 更新

21日(月)、来季の一軍打撃コーチに井上一樹氏の就任が決定し、球団事務所にて会見を行いました。
尚、背番号は99番です。

以下会見コメント

谷本球団本部長

選手・指導者としての力量は、皆さんよくご存知のとおりでございます。今回入団するに際して名古屋の方で、タイガースの黄色い血に青色を加えて、新たな化学反応を起こしたいと語っていただいておりました。黄色に青色を混ぜると緑色、甲子園球場のシンボルカラーになります。本拠地・甲子園球場に相応しい野球を矢野監督とともに明るく厳しく展開してくれることを期待しております。

井上一樹打撃コーチ

―一軍バッティングコーチに就任となりました、今の率直な思いをお聞かせください。

僕は、阪神タイガースは特別な球団だと思っています。僕もセントラル・リーグで戦っていた中で阪神戦・巨人戦というのは特別な思いがありました。今回の就任に際してすごく悩むところもありました。ですが、チャレンジといいますか特別な球団なだけにやりがいもあるのではないかという気持ちを持ってきました。責任は重いと思っています。

―現場復帰は久しぶりになるので、高ぶるところもあるのではないですか。

そうですね。6年間解説業をやっていましたから外から見ている野球が多く、阪神は名古屋から近いこともあり、甲子園にはよく来ておりましたが、プロ野球選手・高校球児の聖地である甲子園球場で阪神タイガースの選手は毎日試合が出来るというのは、幸せなことだなといつも見ていました。まさか自分がその一員に入れるとは少しも思っていませんでしたが、高まる部分と不安な部分が交錯しています。

―現役・コーチ・二軍監督とドラゴンズ一筋でドラゴンズのユニフォームを脱ぐことに、おそらく悩みもあったかと思いますが、それを乗り越えた決め手は何ですか。

鹿児島出身ですが、名古屋に30年おりドラゴンズ一筋でした。僕の中で一筋というのが、最大の強みだと思っておりました。しかしながら野球人としてのスキルを上げるためには、逆をいえば弱点なのかもしれないと思っていた中で矢野監督から「ウチで頑張ってくれよ」と言葉をいただいて、そこで挑戦する、一歩踏み出すことを強く押していただいて、決意しました。

―矢野監督の考え方(野球観)の中で一番共感できるところはどのようなことですか。

今年から一軍の監督で頑張っておられるのを見てきました。喜怒哀楽が激しいといいますか、例えば「楽しんでやらなきゃ、見ているファンも楽しめないよ」という考えは全く一緒です。性格的によく似たタイプかと思いますので、「それだめだよ」という点は見ていて全くなかったです。僕は年下ですが、矢野監督には「もっとこうした方がいいのでは」と言える立場でありたいと思っています。

―今年の打撃陣を解説の立場から見られていてどのように感じておられましたか。

今年はどちらかというと投手陣が目立ったチームでしたが、打率が2割5分くらいでしたか、これを1分上げること、得点力を上げること、そして尚且つ助っ人外国人もあるかもしれませんが、もう少し長打力を上げたいというのは、僕は無理ではないと思っています。あと僕は技術云々よりも選手のモチベーションを上げるためにハートをくすぐる“コミュニケーションモンスター”になりたいと思っていますし、そこが一番かなと思っています。

―具体的に目に留まった選手を教えていただけますか。

今年頑張った近本選手やショートの木浪選手、あと個人的には、北條選手がガッツあるように見えます。まだ話をしていないのでどのような選手なのかは分かりませんが、僕はガッツある選手が好きです。

―タイガースファンにメッセージをお願いします。

覚悟の上で来ていますが、もちろんやるからには責任を持ってやります。甲子園球場での野球がちょっと変わったよねというところを見せるためには、選手がやらなきゃダメなのです。選手が変わったねというところを僕の助言や指導で持っていけたらなと思いますので、喜びは大きく、叱咤は小さくでお願いします。

井上一樹コーチプロフィール

生年月日1971年7月25日
出身地鹿児島県
投打左投左打
身長/体重184cm/93kg
球歴鹿児島商高(1989年度ドラフト2位)-中日(1990~2009年、コーチ2010年、ファーム監督2011年、コーチ2012~2013年)-野球評論家-阪神(コーチ2020年)
<甲子園出場:1988年夏>
初出場1991.5.11対広島6回戦(ナゴヤ)
初スタメン1994.7.27対横浜18回戦(ナゴヤ)
初安打1991.5.19対阪神9回戦(甲子園)
初本塁打1997.9.3対広島25回戦(広島)
初打点1994.7.27対横浜18回戦(ナゴヤ)
初盗塁1998.9.12対巨人26回戦(東京ドーム)
1000試合出場2006.8.15対広島13回戦(広島)

年度別成績

年度球団打率試合打席打数得点安打二塁打三塁打本塁打塁打打点盗塁盗塁死犠打犠飛四球故意死球三振併殺打失策長打率出塁率
1991中 日.500822011002000000000001.000.500
1992中 日.00010000000000000000000.000.000
1994中 日.25530555161351020400004001610.392.309
1995中 日.13011242303000310000100910.130.167
1997中 日.28828747362150232901001002501.438.297
1998中 日.26410739435234931849146311032352279133.415.332
1999中 日.296130499450401331851019165200445508573.424.357
2000中 日.28111635132438912021114841060225207981.457.330
2001中 日.2591123493212483212211420211125215451.355.313
2002中 日.245992822572663182710623221219135162.412.302
2003中 日.252751261151629712445000010012311.383.317
2004中 日.27611331928341781401112530000132235981.442.354
2005中 日.30210726324530741411012038310413014041.490.335
2006中 日.31110828827327851201113039213012004250.476.340
2007中 日.2927120017820527437628104117104140.427.352
2008中 日.29174154141114112015610001012401812.397.346
2009中 日.065254746031106500001001410.130.085
通算17年.275121534273134319863173237913193491312131725219116356516.421.330
※1990年度は一軍出場なし