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岩田稔選手が引退会見
2021年10月01日 更新

1日(金)、昨日今季限りでの引退を発表した岩田稔選手が西宮市内で引退会見を行いました。

以下、会見より

岩田稔選手コメント

16年間本当にありがとうございました。16という数字を見ると長い様ですが、僕の中ではあっという間に時間が過ぎた16年でした。

―引退を決断された今の気持ちをお聞かせください。

肩の荷が下りた感じです。小学校1年生から野球のチームに入って今日まで32年間駆け抜けてきました。楽しい事・苦しい事を、沢山経験させてもらった野球に感謝です。

―引退を決断された経緯をお聞かせください。

4,5年程前から「そろそろかな」と思う一方で、「まだまだいけるぞ」「まだ負けへんぞ」と思いながら過ごしていました。今年の初め新型コロナウイルスに罹ってしまい、そこから体は元気ですが、気持ちの方が昔ほど燃えるようなものが無くなっていき、自分の気持ちに負けたというか。このような気持ちでタイガースのユニフォームを着てプレーをするのは失礼だと思い、ユニフォームを脱ぐことに決めました。

―それほど縦縞のユニフォームは大きなものでしたか。

大阪で育ち、高校・大学も大阪でお世話になって。その中で関西の球団となればやはりタイガースなので。素晴らしい縦縞のユニフォームを着られて幸せです。

―矢野監督からはどの様な言葉がありましたか。

一緒にプレーもしましたし、本当にお疲れ様と言っていただきました。

―通算60勝利を振り返って印象に残っている試合はありますか。

初勝利からとても印象には残っていますが、一番は2009年9月9日の甲子園での中日戦です。その日の登板前に長女が産まれまして。長女が完封で勝たせてくれたのかなと、とても印象深い試合でした。

―どの様な思いで病と闘いながらプロ生活を送ってこられましたか。

高校生の時に一型糖尿病になり大変な事もありましたが、病院の先生から「病気でもなんでもできるよ」と教えて頂いて、元ジャイアンツのビル・ガリクソンという選手の本を読んで、自分もやっていけると思わせてもらいました。タイガースに入団する時に言ったのですが、一型糖尿病の患者の希望の星になれるように、頑張ることができたと思います。

―改めて一型糖尿病と闘う皆様にメッセージをお願いいたします。

僕がこのプロ野球の世界で16年間も勝負できたので、一型糖尿病でもなんでもチャレンジできると思います。頑張ってほしいです。

―改めてプロ野球生活16年間はいかがでしたか。

16年もよくやってこれたなと思いました。

―一軍で優勝を目指す選手たちに、生え抜きとして戦ってこられた岩田選手からメッセージをお願いいたします。

僕が入ってから一度も優勝経験がありませんが、この16年という月日の中で、色んな選手が優勝に向かって突き進んでくれました。今もこうして優勝争いをしている事を僕自身、楽しませてもらったり、そこの戦力に少しですけど加われたりして。ぜひ優勝してほしいです。

―最後にファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。

16年間熱い声援を本当にありがとうございました。引退はしますが、また新しい事にチャレンジしていきますので、引き続き応援の程よろしくお願いいたします。