- 糸井嘉男選手引退セレモニーを実施
- 2022年09月22日 更新
21日(水)、対広島東洋カープ戦終了後の阪神甲子園球場にて、今季限りで現役を引退する糸井嘉男選手の引退セレモニーを実施しました。
糸井選手は、この日の試合5回裏に代打で登場し、フルカウントで迎えた8球目にレフト前ヒットを放ち、通算1755本目の安打を記録し、球場全体から歓喜の拍手が送られました。
そして試合終了後、スタンドでファンの皆様が見守る中、糸井選手がマウンドに立ち挨拶を行いました。
『今日、僕はここで19年間というプロ野球選手に別れを告げます。改めて、このような光景を見ると、僕には悔いは残っていません。育てていただいた北海道日本ハムファイターズ、オリックス・バファローズ両球団に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。投手として入団して、わずか2年で野手転向を告げられました。そこから僕の野球人生は変わりました。結果が出なければすぐにクビを切られる世界、プロの世界は本当に厳しい世界だと実感しました。そこからは、もうあの思いはしたくないと、毎日毎日死に物狂いでバットを振り続けました。あの時の悔しさ、努力の大切さは僕の土台です。朝から晩まで教えていただいた大村巌コーチありがとうございました。あの時の土台があったからこそ、苦しい時も心が折れそうな時も、前に立ち向かっていくことができました。
そしてFAでタイガースに入団。正直小さな頃から大好きで憧れの球団でした。金本知憲前監督とのご縁で入団することになり、初めてこの甲子園でプレーした時の感動、興奮、胸の高鳴りは一生忘れません。地鳴りのような声援、しびれました。みんなと優勝したい、勝ちたい、その一心でこの6年間戦い続けてきました。今年もまだチャンスはあります。信じています。
タイガースは本当に成長したと思います。素晴らしいチーム、チームメイトだと思います。選手たちは、皆さんの声援に応えようと日々努力しています。強いタイガースの時代が来ると、ファンの皆さんも信じていましょう。その時まで、ファンの皆さんも僕と一緒に応援しましょう。
最後になりますが、野球を通して出会えたすべての方々に本当に感謝いたします。正直「糸井なら打てるーや」が聞けなくなるのは寂しいです。でも僕の野球人生は本当に幸せでした。密でした。やりきりました。甲子園ありがとう!タイガースファンありがとう!本当に19年間温かいご声援ありがとうございました!』
挨拶を終えた糸井選手には、矢野監督、坂本選手、糸原選手、佐藤輝選手から花束が手渡されました。
その後、選手・監督・コーチ・スタッフとハイタッチを交わしてマウンドに集まり、糸井選手への感謝の気持ちを込めて7回の胴上げを行いました。
糸井選手は、最後にファンの皆様に挨拶をしながら場内を一周しました。