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秋山拓巳選手 引退会見
2024年09月15日 更新

15日(日)、今季限りでの引退を発表した秋山拓巳選手が西宮市内で引退会見を行いました。

以下、会見より

秋山拓巳選手コメント

本日はお集まりいただき有難うございます。またこの場を設けていただいた阪神タイガースには感謝を申し上げます。
私、秋山拓巳は、阪神タイガース一筋15年、阪神タイガースで現役を引退することを決断しました。15年間たくさんの思い出があるので、今日はしっかり話せたらと思います。
本日はよろしくお願いいたします。

―引退を決意した今の思いを聞かせてください。

当たり前に野球をやってきた15年間だったので、すごく寂しくなるな、というのが今の思いです。

―引退を決意した理由は

ここ数年膝の痛みに苦しんでいて、何とかもう一度一軍でという思いでやってきていましたけど、やっぱりファームで過ごしていく中でも、なかなか状態が上がってこず、ここ数年、結果も出すことができていなかったので、ここまでかな、と決断しました。

―秋山さんといえば、何度も這い上がってくる印象だったのですが、今回それは厳しいという感じだったんでしょうか。

決断するまで諦めず、何度も這い上がって来れたので、もう一回、という気持ちで頑張っておりましたが、もう限界かなと感じました。

―15年間の現役生活を振り返ってみていかがですか。

本当にもうあっという間の15年間かなと思いますけど、その中でも楽しい思い出もつらい思い出もたくさんできた15年間だったかなと思います。

―その中で一番楽しい思い出というのをまず聞かせていただけますか。

そうですね、本当に野球が好きだったので、15年一度も野球に対して嫌にならずに、大好きな野球ができて良かったなと思います。

―本当にしんどかったなっていう思い出はいかがですか?

やっぱり、心と体が一致しなくなって、思うように野球が出来なかったというのがここ数年続いていて、それでもどうにかしたいと思って諦めずにリハビリを続けてやってこられたのは、一つ、誇りかなと思います。

―この中で引退を最初にお伝えしたのはどなたですが。

妻に一番最初に伝えて、ずっと応援してくれていたし、これからの人生も「私がおるやん」と言ってもらって、またさらにそれで頑張っていきたいなという気持ちになりました。

―ご両親にはどういった形で伝えましたか。

プロに入ってからは自分の決断を尊重してくれる両親だったので、「よう頑張ったやん、お疲れ様、これから頑張るんやで」という話をいただきました。

―高校時代から甲子園で活躍されていました。プロでも活躍されたこの甲子園球場というのはどんな球場でしたか?

高校野球の時も声援をもらって、球場全体がタイガースファンに囲まれていて、すごい歓声、声援を感じられる球団で、球場で、そこをホームとしてやれたので、本当に大好きな球場でしたし、ホームとしてやれたという、充実した15年間だったと思います。

―その中で現役生活の中で一番印象に残っている試合は。

1年目の初めて甲子園で完封した試合っていうのは、今でも覚えています。

―一方で悔しかった思いというのはいかがですか。

やっぱり二軍生活は本当に長かったので、なかなか一軍で長い間活躍することもできなかったですし、その中でもやっぱり去年の優勝の輪に加われなかったっていうのは、プロ野球人生の中で一番悔しかったです。

―秋山選手を慕う後輩の選手がたくさんいらっしゃると思いますが、そんな後輩の皆さんに伝えたい事は。

やっぱり僕もファームでプレーする時間が長かったので、くすぶっている選手を多く見てきてますし。ただやっぱり、僕は変わる勇気を持って、変わって、こうやって野球を続けてこられたので、若い子たちにも、もちろん、変わるということはすごく怖いことだと思いますけど、充実した野球人生を送るためには、そういう決断を、勇気を持ってすることも必要だよ、と伝えたいと思います。

―秋山選手の「変わる勇気」というのはターニングポイントだったと思うのですが、いつだったのでしょうか。

ずっとくすぶっていたときに、藤川球児さんのひと言のおかげで僕は変わる勇気を持てたので、本当に球児さんにはすごく感謝してますし、僕も9月は鳴尾浜で動かせてもらうので、そういった若い子たちにとって、何か変わるきっかけになるアドバイスができたらなと思っています。

―藤川球児さんから一言とはどんな言葉だったのでしょうか。

本当に一言だったんですけど「スピードを出せ」と言われて。
僕はそこまでどうしても自分の投げたい、自分の思っているフォームで野球をしていましたけど、球児さんのそのひと言のおかげで変わることができたので、すごく感謝しています。

―昨日、球団カメラの映像があった中で、最後に原口選手が「アキ見てたか」っていうような形でメッセージを送っていました。原口選手への思いは。

高卒同期で、2人とも本当に長くくすぶっていたと思いますし、その中でも、誰よりも真面目な原口の練習姿勢を見て『僕もちゃんとしないといけないな』と思わせてもらえる存在でしたし、球児さんたちが抜けて、僕たちがチームの年齢的にも上になったときに、原口に『アキ、しっかりとしなきゃダメだよ』と言われていたので、その言葉をずっと忘れずに、頑張ってこられました。

―引退されてこれからやってみたいことは。

まずはやっぱり15年間は本当に野球漬けだったので、妻と一緒にいっぱい旅行に行って、妻が韓国が大好きなので、韓国を案内してもらいたいなと思います。

―そして今チームは連覇に向かって戦っています。チームメイトに向けて一言お願いします。

昨日、原口の同点タイムリーだったり、最後サヨナラ勝ちで勢いがつく勝ち方をして、巨人と2ゲーム差まできているので、昨日の勢いのまま、今日もぜひ勝ってもらって、去年は優勝に貢献できなかったので、優勝旅行に行けなかったんですけど、最後頑張って、ぜひここから逆転優勝してもらって、優勝旅行に連れていってもらいたいなと思います

―最後になりますが、応援してくださった方にメッセージをお願いします。

本当に15年間、温かい声援も厳しい声援も本当熱い声援をたくさんくださって、それに応えられているかどうかと思いますけど、 精一杯やってる姿は皆さんには見せられたかなと思います。とにかく、チームはこうやって優勝に向かって頑張ってる、ラストスパートしてる時なので、ファンの皆さんにも優勝に向かって熱い声援を送ってもらいたいなと思っています。そして、15年間本当に熱い声援を有難うございましたということを伝えたいです。