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虎魂

ひとつの目標を目指して<後編>

プロ8年目にして初めてリリーフとして準備し、初めてリリーフとして開幕を迎える。だが、特別変わったことはするつもりはない。

「トレーニングは例年以上にやっていますが、それ以外のところは例年通りで、ある程度の球数を投げてからキャンプインするというのはここ5、6年変わっていないですね。いいキャンプが送れましたし、個人的にもいい準備をすることができたと思います」

その言葉のとおり、練習試合・オープン戦でも好投。昨年確かな実績を積み上げられたからか、焦りはない。むしろ腹をくくった男の覚悟、自信を感じる姿を見せてくれている。

“頭の整理”ができているというのも大きいのかもしれない。昨年ブルペンで過ごす中で、リリーフとしてのあり方を自分なりに整理することができたと話す。

「先発だと長いイニングを見据えるので、自分で自分の調子も探りながら投げるという感じでした。リリーフだと相手のデータを頭に入れて、自分のいい球を投げるというよりは、相手の嫌な球を投げるというのを優先してやるようになりました。先発としての初回の1イニングと、中継ぎとしての1イニングというのは同じ3アウトでも全くの別物だと感じましたね」

ともにプレーした、先輩の姿も影響した。

「自主トレも一緒にやらせてもらっている能見さんが、マウンドに行く前にデータを整理している姿をみていて・・・」

ひとつの目標を目指してショートver<後編>終了。

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