一歩目を踏み切るために<後編>
一軍で出続けることが、スタートライン―。自分でそう線引きするプロとしての日々。首位を走るチームの中で、着々と試合数を積み上げ、今までにはない充実感を得ている。
「試合中はめちゃくちゃ緊張しています。代走で出るときは、心臓が出そうなぐらい緊張して待機しています。いままではあまり感じたことがなかったんですけどね。やっぱり、一軍で出るとなると緊張します。でも…いい緊張感だなと思います」
学生時代の夏の甲子園、東京六大学など、大舞台はたくさん経験してきたが、改めてプロの舞台の大きさを感じている。これが“当たり前”になるとき、パフォーマンスはもっと上がってくるはずだ。
いまだ止まることを知らない新型コロナウイルス禍の中、練習できる環境に感謝しながら、じっくり時間をかけて鍛錬を積んできた。キャンプは二軍だったが、「練習時間がたくさん取れたので」と、上だけを向いて過ごした。
「なにか新しく取り組んだようなことはないんですけど、バッティングフォームはいろいろ考えながらやっていました。どうやったら強い打球が打てるかというのは常に考えて取り組んでいます。ファームでは練習時間も長くかけられるので、そういうのを考えながらプレーできていたかなとは思います。守備でもどうやったらより正確に取れるかなどを考えながら練習を積んできました。去年コーチに言われたことを反復して、やってきました」
一歩目を踏み切るためにショートver<後編>終了。
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