“もう一度”。2年目への誓い<後編>
堂々たる雰囲気を持つ佐藤輝明に、巧みな投球術を見せる伊藤将司、そして、攻守において堂々たるプレーぶりでタイトルまで獲得した中野拓夢。三人に共通するのは、いい意味で1年目から“ルーキーらしくない”プレーぶりを示した点だろう。ルーツを辿ればそれぞれ、その雰囲気を醸し出している要因は違う。中野においては、“思いの強さ”がその要因だ。早い段階からプロを目指して研鑽を積んできたことが、いまの彼を形作っている。
昨年開幕前の公称では身長171cm・体重69kg。決して体格に恵まれたタイプではない中野だが、プロへの思いは幼少期から持ち続けてきた。その思いがより強くなったのは、高校のころだと振り返る。1学年上に、2013年ドラフト4位で巨人へと入団(現在はヤクルトに所属)した奥村展征の存在があったからだ。
「目の前で奥村さんの姿をみていましたし、高校のときは二遊間を組ませてもらって、尊敬する先輩だったので、少しでも近づきたいという思いでした。自分もプロになりたいという思いが強くなりました。」
山形県・日大山形高では、甲子園にも出場。一つ上の奥村は、高卒内野手として高い評価を得てプロ入りを果たした、身近なスターだった。先輩の背中を追いかけ、高校卒業後は東北の名門・東北福祉大へと進学…
“もう一度”。2年目への誓いショートver<後編>終了。
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