みんなの思いを背負って<後編>
「自分は目立たなくていい」。これが、坂本が一捕手として思い描く理想像だ。決して消極的な意味ではない。捕手の本質を存分に理解した上で、“それ”こそが自分の理想だと位置付けている。
「捕手は目立たなくても勝った、あるいは勝つチャンスを最後まで演出することができる、ということが出来るポジションだと思います。藤井彰コーチから『決断できるのはキャッチャーだけの特別な仕事』とも言っていただきました。試合の中で、決断してサインを出して動いていくので責任は重大です。難しく感じますがそこにやりがいを感じていますし、自分の決断が、チームが勝つチャンスが多い方向に持っていければ、チームとしての結果もついてくる。なので、個人としてあまり目立つ必要はないと思っています」
試合中に多くの決断が迫られるポジション─。自身の一つ一つの決断が、試合の流れ・結果に紐づいてくる。勝利という結果を掴み取ることができればいい。今年もマスクを被る試合で、多くの勝利を陰ながら演出してみせる。
昨年、あと一歩にまで近づきながらも、成し遂げられなかった優勝…。
みんなの思いを背負ってショートver<後編>終了。
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