安心してもらえる存在を目指して<後編>
今年でNPBでは4年目のシーズンを送っている。過去3シーズンの大半は腰などの怪我もあり、多くの時間をリハビリで過ごさざるを得なかった。「あのリハビリは無駄ではなかったし、大切な時間でした」。辛かった時期を乗り越えたからこそ、湯浅はマウンドで冷静に、自分を持ち続けることができている。
ちなみに、リハビリの苦労を味わったのはタイガースに入ってからが初めてだったわけではない。初めての“挫折”を経験したのは、聖光学院高校時代のことだった。
「高校時代は怪我ではなく腰の成長痛だったんですが、歩くのも痛くてまともに動けない状態でした。怪我と違っていつよくなるかもわからないので、本当に辛かったですね」
痛みがなくなり、まともにプレーができるようになったのは高校2年の秋のこと。それでも3年夏の大会にはメンバー入りを果たしたが、さらなる苦労が先に待っていた。甲子園予選を勝ち抜く中で、自身も1試合で登板したが、チームが甲子園大会に歩みを進める際のメンバー登録から外されてしまったのである。
「めちゃくちゃ悔しかったです。自分的には球速も出ていい感じになってきていたので、甲子園でも投げたいと思っていました。ただ、実際自分は2年の秋からなので半年ぐらいしかプレーできていなかったですし、監督にも経験不足と言われて、仕方ないと思いました」
このときの悔しさから…
安心してもらえる存在を目指してショートver<後編>終了。
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