3年目に向けての決意<後編>
20試合に登板し、9勝5敗。昨年より一つ多い、4つの貯金をチームにもたらせた(2021年:10勝7敗)。防御率は2年連続2点台となる、2.63。惜しくも規定投球回に到達できなかったが、チームの先発陣では青柳晃洋、西勇輝に次ぐ、136回と3分の2を投げた。記録した6完投は12球団トップの数字なのは先に触れたとおりだが、成績の節々には、“2年目の進化”が見え隠れする。
「周りからも“2年目のジンクス”ということを言われがちだったので、それをぶち破ってやる気持ちでいました」
マウンドでは冷静沈着な左腕だが、人一倍熱い思いでシーズンに臨んだ結果が今年の躍動だ。
完投数に加えて、昨季から良化した数字がある。奪三振数と、与四死球数だ。昨年は140回と3分の1を投げて79個の三振を奪ったが、今年はイニング数を減らしながらも92個を記録。与えた四死球の数は、昨年が37個だったのに対し、今年は24個まで数字を減らした。この進化の裏には、ある先輩のアドバイスがあったという。
「ストライクゾーンで勝負できた結果だと思います。いろいろな人にアドバイスを聞いて、迎えた2年目でしたが、今年は…」
3年目に向けての決意ショートver<後編>終了。
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