一日一日、目の前の試合を全力で<前編>
3年目にして、大きな飛躍を遂げつつあるのがこの男・石井大智だ。ゴールデンウィークが明けた5月9日の時点で、12試合に登板。14イニングを投げ、自責点はわずかに『1』である。防御率は0.64だ。
「昨年、少ない試合数でしたが投げさせてもらった中で、いろいろと自分に何が足りないかを考えていて。それをいかにして新しいシーズンに落とし込めるかとオフに取り組んできました。今のところはそれがうまくいっているのかなと思います」
四国アイランドリーグplusから2020年ドラフト8位で入団。「自分のことだけでいっぱいいっぱいだった」と振り返る1年目は、防御率6.23とNPBの壁にぶち当たった。迎えた2年目、あまり試合の勝敗に関わる場面での登板はなかったが、18試合を投げて防御率0.75と飛躍的に数字を上げた。
「少し自分の中で余裕ができて、自分の“外”に意識を向けるようにしたんです。バッターとの駆け引きだとか、そういったところを考えるようにした結果、少しは貢献できたかなと思っています」
躍動感のあるフォームで力いっぱい腕を振り、伸びのある直球を投げ込むのが石井のスタイルだ。一見すれば気持ちで投げるタイプに見えがちな右腕だが、その中身は違う。
一日一日、目の前の試合を全力でショートver<前編>終了。
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