一日一日、目の前の試合を全力で<後編>
秋田高専出身で、1997年生まれの25歳。5年制の高専卒では初のプロ野球選手であり、四国アイランドリーグplusリーグ・高知を経由してのNPB入り。2020年ドラフトでは支配下として一番最後に指名されるなど、プロ入り前だけでもかなりのエピソードを持つ男である。一般的には卒業後は社会人となる高専からプロ野球選手の道を目指したのは、中学時代のチームメイトだった成田翔投手(現・東京ヤクルト)が甲子園へ出場し、千葉ロッテで指名されてプロ入りを果たす姿を見たからだった。「負けたくなかった」という反骨心を胸に独立リーグで3年のときを過ごしての阪神入り。「負けたくない」は今もなお、石井の原動力の一つである。
「『独立リーグ出身なのにすごいね』という風に評価してもらえることがあるのですが、それは少し悔しいというか、表現が難しいんですが、元独立リーガーとしてもっともっとやらなくてはいけないなというような思いがありますね。湯浅もリーグは違いますけど同じ独立リーグ出身ですし、いま巨人でプレーしている戸田懐生(元四国IL・徳島)が昨年勝利したときは、負けていられないなと改めて感じました。自分が先頭に立つとか、そういうタイプではないですけど、こういう選手になりたいと思ってもらえたりするのは嬉しいことですし、そういうところを目指したいという思いはありますね」
一日一日、目の前の試合を全力でショートver<後編>終了。
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