昨年があったから今がある<後編>
今年ここまでの坂本を語る上で、欠かせない人物が二人いる。プロ3年目のシーズンにして、大ブレイクを果たしている村上頌樹、そして、現役ドラフトで加入し、ここまでに早くも7勝を上げている大竹耕太郎だ。ともに、今シーズンここまでチームに大きく貢献してきたチームの柱とも言える存在である。重ねて、昨季までとは“違った”姿を見せている投手でもある。
村上に関しては、過去2年で一軍登板自体が2試合しかなかったために、“変わった”と言い切るには少し違和感があるかもしれないが、今年の前半戦においてはMVPクラスの活躍をするほどに飛躍した存在だ。
村上と大竹。知っての通り、この2投手が先発する際、マスクをかぶっているのが、坂本である。
「二人とも、とても信頼して投げてくれているので、それに自分も応えなくてはいけないなと責任感を持って試合に臨ませてもらっています。打たれたら自分のせいだと思わせてくれるようなピッチャーですから、自分もいい経験をさせてもらっています」
活躍に驕ることはなく、あくまで自分は“黒子”だ。さらに続ける。
「テンポがいいですし、なにより二人ともコントロールが良いので、こちらが意図したボールをしっかり投げてくれる。もちろん、いいボール・球種を持っているというのもありますけど、それをしっかりコントロールできるというのが強みだと思いますし、他のピッチャーにもいい影響があるんではないかなと思いますね」
打たれたら自分のせい−−。そう思わせるほどに・・・
昨年があったから今があるショートver<後編>終了。
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