戻ればやれると信じ続けて<前編>
様々なドラマに彩られている2023年シーズン。この男の復活劇もまた、今シーズンを語る上では欠かせない要素の一つである。背番号46、島本浩也。2010年の育成ドラフト2位で指名され、今年で13年目のシーズンを迎えているリリーフ左腕だ。
「今のようなところで投げたいとずっと思って、リハビリしてきましたし、年齢も重ねて、ただ投げるだけではなくて、よりいいところで投げさせてもらえるように頑張りたいという風に考えながらマウンドに上がってきています」
チームが苦しいとき、あと一本を許せないとき。そんなときに島本はマウンドに上がる。ここまでに31試合に登板しながら、ワンポイントでの起用もあり、投球回は24。淡々と“火消し”の役割を全うし、11ホールドを記録。防御率は1.88を誇る。
「場面だったり、相手打者だったりを考えて、どこまでだったらOKとかを冷静に分析して臨んでいるつもりです。とにかく、勝っている状態でマウンドを任されたら、自分もその状態のまま次につなぐという気持ちでいます」
ビハインド時や同点時には持ち前のテンポの良さで、勝ちへとつながるリズムを生み出し、ここまでに白星も4つ獲得。完全復活のシーズンを送っている。
いわゆる、苦労人という部類に入るプロ人生を送ってきた。
戻ればやれると信じ続けてショートver<前編>終了。
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