代わりのいない存在に<前編>
昨年の出場は全部で41試合。今年の戦いがはじまるまでは、113試合に出場したプロ1年目から、徐々に出場機会が減っている立場だった。
「年齢的にも、今年結果を残さないといけないという強い危機感がありました。毎年大事なんですけど、苦しんできたときでも気持ちを切らさずにやってきたことが、今年のこの結果になったと思うので、自分にとってもすごくいい年になりました」
社会人卒5年目、1994年生まれの29歳。当然、自分より年齢が若い選手も年々増えてきていた。勝負と位置付けた一年。開幕はベンチスタートだったものの、チャンスを掴んでからは居場所を譲らなかった。プロ1年目を超える自己最多の127試合に出場し、打率.267、41打点をマーク。守備の安定感も向上させ、シーズン終了後にはゴールデングラブ賞とベストナインも受賞した。
「自分の覚悟の強さを、結果として実現できた年にできてよかったです」
安堵の表情を浮かべる背番号0。今年、チームが頂点に立つことができた大きな要因の一つに、彼の存在もあったのは言うまでもないだろう。
大きな変化を決めた年だった。一番は…
代わりのいない存在にショートver<前編>終了。
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