一年間、戦い抜くために<前編>
38年ぶりとなる日本一の歓喜に沸いた昨シーズン。その“締め”ともいえる優勝旅行に、彼の姿はなかった。理由は既報のとおり、トレーニングのための渡米である。
「昨年はいい経験も、悔しい思いも本当にたくさんしましたけど、終わったときの感想は、やっぱりチームに貢献できずに悔しいシーズンだったなというところで…。2024年は1年間通じてチームに貢献できるように、怪我の予防やレベルアップを兼ねて、動き出したいと思いました」
昨年は激動の1年を過ごした。昨年の今頃、前年(2022年)の活躍が認められて、WBCの日本代表へと選出。今後も語り継がれるであろう、夢のチームの一員として、濃密な時間を過ごした。ただ、順調な一年にはならなかった。まもなくチームに合流すると、開幕戦からは守護神としてシーズンイン。開幕から無失点での登板を続けるなど、順調な滑り出しかに思えたが、4月中旬には疲労もあって登録を抹消。5月下旬に復帰するも、6月には2敗を喫するなど、本来の調子ではない姿をみせてしまい、再び登録抹消となった。
その後、復帰は日本シリーズの11月。そこで、神がかり的な活躍を見せて、38年ぶりの日本一へ――と、文章で書くだけでも波乱万丈な一年ではあったが…
一年間、戦い抜くためにショートver<前編>終了。
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