スペードのエースとしての誇り<前編>
昨年5月の一軍初登板は、先発で7回1失点、10奪三振と好投してプロ初勝利。この勢いで先発ローテーション入りに名乗りを挙げるかに思われたが、次の登板で5回途中4失点と苦しみ再びファームでの調整となった。
「先発ローテーションに入りたいという気持ちでやっていましたが、なかなか結果が出せず悔しい日々を過ごしていました」
そんな状況の中でも、再び一軍で活躍するために鍛錬を続け、フレッシュオールスター出場を勝ち取った。その試合で9回のマウンドに立つと、圧巻のピッチングで三者凡退に抑えた。この様子を映像で見た岡田彰布監督は「リリーフ転向」を決断する。
「最初、コーチから話を聞いた時はビックリしましたけど、チームも首位に立っていたので、自分も優勝するための力になりたいと強く思いました。なので、すぐに切り替えてこのチャンスを最大限に生かしたいと考えるようになりました」
7月下旬に再び一軍昇格を果たすと、リリーバーとしての才能が開花。1イニングはもちろん、ワンポイント、回またぎとさまざまなシチュエーションで登板し、チーム18年ぶりの優勝に貢献した。中でも印象深かったのが……。
スペードのエースとしての誇りショートver<前編>終了。
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