ムードメーカーの真髄＜前編＞
今年の春季キャンプ初日。ファームがキャンプを行う沖縄県うるま市・具志川野球場で彼は汗を流していた。プロ入り後初めて春季キャンプファームスタートになったが、多くの若手に混じって練習したことは刺激になったという。
「ファームスタートにはなりましたが、自分のペースで調整ができました。また、若い選手と一緒になって練習したことで、ハツラツさだったり、懸命さだったり刺激を受ける部分も多かった。でも、もう少し元気を出してやってもいいのかなとも思いました(笑)」
一軍合流となった第4クールまでの間、連日誰よりも声を出し若手に負けない存在感を示した。球団史上最速のプロ3年目、球団史上最年少タイの27歳を迎えるシーズンでのキャプテン就任という実績を持つだけに、チームの先頭に立って行動するのは得意分野だといえる。キャプテンを離れてもムードメーカーとしてチームを鼓舞。代打出場が多くなった昨年も、ベンチにいるときは若い選手に、声掛けや励ましをする姿が多く見られ、チームの勝利に向け大切な雰囲気づくりに一役買った。その姿に、岡田彰布監督も……。
ムードメーカーの真髄ショートver＜前編＞終了。
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