メンタルの維持が飛躍のきっかけに<後編>
開幕から一軍に定着し、存在感を示しているが、ここまですべてが順調だったわけではない。3・4月の月間打率は3割以上だったが、5月に入るとバッティングで思った成果がでず、月間打率は2割半ばとなった。相手に研究されたという要素もあるが、本人は次のように原因を分析する。
「5月に入ってから少し、バッティングが受け身になってしまっているなという感覚があったんです。気持ち的には攻めの打撃を心がけていましたが、試合の映像を見返してもうまく体が反応していないなというのがはっきりとわかったので。だから、もっと腹をくくって打席に立ち、積極的なバッティングができていれば、もう少し数字も残せたのかなと思います」
打席での積極性が重要なことがわかっていても、体がうまく動かない。精神面と体力面の両方がうまく組み合わなければ、バッティングはもちろん、守備などでもいい結果は生み出せない。それでもこの点を再認識できたことは、今後のプロ野球選手人生にいい影響を与えるはずだ。また、この経験を踏まえて一軍定着に必要なことは、いかに調子の波を少なくするかだとも改めて実感させられたという。
「一軍でレギュラーとして活躍する選手を見ていると……。
メンタルの維持が飛躍のきっかけにショートver<後編>終了。
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