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猛打から一転、黒田にお手上げ
広島・黒田の老練な投球に前夜19安打と打ちまくった打線が抑え込まれ、阪神が競り負けた。
開始当初から雨が降る中、阪神先発・岩貞は初回一死から菊池・丸の連打で1・3塁とピンチを背負うが、新井・エルドレッドを退ける。前回対戦と比べて、全体にボールが高いのが不安材料だ。
広島先発・黒田に1・2回 ゴメスの左前安打だけに抑えられていた打線は3回表 梅野・高山のヒットで二死1・3塁とするが、2番 大和が見逃し三振に倒れて先制機を逃した。
すると、その裏 広島は一死から1番 田中が二塁打。続く菊池はチェンジアップに反応してセンター前に運ぶ適時安打を放ち、岩貞から先取点を奪う。
中盤になると雨脚が強まる。悪いコンディションにも拘らず、黒田は走者を背負っても動じない安定した投球で7回(116球)を4安打 4三振 無四球 無失点に抑える。猛虎打線も積極的かつ粘り強くついて行こうとする姿勢は見えたが、攻略する事は出来なかった。
岩貞もあまり良くないなりの投球で大御所相手に堂々と渡り合った。7回裏二死1・2塁で安藤に交代するまで、何とか1失点で踏ん張る。安藤が菊池を中飛に打ち取ったので、岩貞には6回2/3(球)6安打 4三振 2四死球 1失点という数字が残った。
8回からは広島もリリーフを投入する。ジャクソンが3人で片付けると、その裏 阪神3人目・ドリスが丸の内野安打と四球で背負った走者を二死後 代打・松山の左越え二塁打で返されて決定的な2点を失う。
9回表 阪神は、広島守護神・中崎から5番ゴメスがレフトへ弾丸ライナーの7号2ランを打ち込み1点差に迫るが、反撃もここまで。結果的には8回の失点が致命傷となって、3対2で広島に敗れた。
「(黒田は)調子良かったね。真っ直ぐに差し込まれ、動かす球に翻弄された。(各打者に)あまり工夫が見られなかったな。(岩貞は)今年一番位に悪かったけど、悪かったなりに良く投げたと思う」。金本知憲監督は、両先発投手についてこう語ったが、3回表に岩貞がバント失敗(三飛)で走者を送れなかった事には「相変わらずダメだな」と厳しく指摘して改善を求めていた。