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良太一発!接戦拾う

両右腕の素晴らしい投げ合いから終盤もつれた展開を阪神が、パワーヒッターの一発で制した。

DeNA先発・井納に対し、阪神は板山・大和・高山を上位に並べ、鳥谷を7番で起用する。序盤はテンポの良い井納の前にゴメスのヒット1本だけに抑えられる。追い込まれるまでに積極的に打とうとする阪神打線だが、上手く捉える事が出来ず、3回まで36球と井納ペースで滑り出した。

阪神は10日・巨人戦(甲子園)雨天中止からのローテ改変でこの日に回った藤浪が先発。初回は二死1・3塁を逃れたが、2回裏一死2塁に右前安打・盗塁の山下幸を背負い8番 戸柱にファースト・ゴメスのミットを弾く右前適時安打を浴びて、横浜DeNAに先取点を許す。味方の拙守でピンチを招いた部分もあり、藤浪には気の毒な失点となった。

追いかける阪神は4回表 大和・福留のヒットで一死1・2塁とするが、5番ゴメスはフォークを数球続けられて空振り三振。続く原口のセンターへ抜けそうな打球もセカンド石川がジャンプ一番捕球する美技(二飛)に阻まれて得点出来ない。

6回にも先頭・板山の中前安打から犠打・四球で一死1・2塁としたが、福留・ゴメスが凡退している。

中9日の藤浪も快調。投球時に身体が前に倒れるクセを矯正して、バランスの良いフォームから伸びのあるボールを投げ込む。セカンド大和の好守などもあって、3回以降は締まった投手戦。藤浪は7回まで最少失点で凌いだ。

「全体的にバランスがよかったので、思い通りの球が多く投げる事が出来た。反省点もあるが、次回につながるピッチングはできたと思う」。7回( 90球)を 3安打 7三振 2四死球 1失点。藤浪晋太郎投手は、降板後も手応えを口にしている。

8回表  阪神は藤浪の代打・今成が中前安打で出塁。一死後、2番 大和が変化球を左中間へ運ぶ適時二塁打で代走・上本を本塁へ迎え入れ遂に追いつく。高山の三飛をDeNA 山下幸が捕れない失策もあって二死1・2塁で打順が回った5番ゴメスが一塁線突破の適時二塁打を放ち、2対1と勝ち越した。DeNA 井納は、8回(116球)7安打7三振1四死球 2失点(自責1)。

一時は藤浪に勝ちの権利がついた8回裏だが、阪神2人目・ドリスは先頭の代打・下園に死球を与え、一塁牽制悪送球と乙坂の右前安打で一死1・3塁とされる。代わった高橋が3番 梶谷に一・二塁間突破の同点適時安打を浴び、尚もピンチだったが、筒香・ロペスを連続三振に仕留める踏ん張りでリードは許さない。

追いついた横浜DeNAは9回表 守護神・山崎康を投入するが、一死後 途中出場・新井はシュート回転で内に入った真っ直ぐを豪快に打ち抜くレフトへの2号ソロ本塁打で阪神に勝ち越し点をもたらした。その裏をマテオが締めて、阪神が3対2の接戦を制する。

決勝アーチを放った新井良太内野手は、「(打った感触は)完璧だった。山崎君も凄く良い投手なので、とにかく積極的に行こう!と・・・たくさんのファンのおかげであそこまで飛んだと思う。晋太郎が凄く良い投球だったし、代打で詰まって遊ゴロだったので、次は何とか!と思って行って、良い結果になって良かった」とヒーローインタビューで声を弾ませていた。

「(新井良は)まさかの場面での一発だった。期待して出してる訳だけど、なかなか当たってくれないんだ(笑)。ウチの打線が低迷する中で(新井の他にも)今成・大和ら中堅が意地を見せてくれた」。金本知憲監督は、台頭する若手の影に隠れていた中堅選手を讃えた。「(藤浪は)今年一番の内容だったと思う。次が非常に楽しみだ。(負けていれば勝率五割を切っていたが)何とか土俵際で踏ん張った感じ」と話して、胸を撫で下ろす。

それでも、19打席ノーヒットの鳥谷については苦言を呈する。「(試合で見せた拙守は)鳥谷のプレーじゃない。打撃にも(本来の力が)感じられない」。指揮官は、厳しい言葉で奮起を促していた。