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さすが、福留。1995本目はサヨナラ打!
最後は「判定」に持ち込まれたが、阪神ベンチは勝利を確信していた。福留のきょう3本目のヒットがサヨナラ打。強敵・ソフトバンクに劇的なサヨナラ勝ちを収めた。
2対2で迎えた9回裏。二死から北條が右前打で出塁した。初回に続いて2本目のヒットだったが、その間には犠打失敗とエラーがあり、名誉挽回をかけた打席だった。
「切り替えていこうと。引きずっていたら、もっとミスをしていたと思う。2アウトからでも、塁に出ればピッチャーも(心理状態が)変わる。勝ててよかったです。勝って反省できてよかったです」
ベンチは代走・俊介を送る。これが生きた。福留の5球目に二盗を決めると、続く6球目をとらえた福留の打球は三遊間へ転がった。「スタートを切った瞬間、(三塁コーチの)高代さんが回していたので、一気に行こうと思った」という俊介はトップスピードで本塁へ。捕手・鶴岡のタッチより早く、ホームベースに滑り込んだ。サヨナラだ!
ヒーローのもとにナインが駆け寄り、歓喜の輪ができていたとき、ソフトバンク・工藤監督が「リプレー検証」を要請したため、ベンチで“待機”することになったが、結果は「セーフ」。俊介は「タッチされていなかったので、絶対にセーフだと思っていた」と話しており、ベンチは確信を持っていたが、スタンドのファンはドキドキしたに違いない。
それにしても、何という勝負強さだろう。福留は「バットに当てて前に転がせば、何かが起こる。コンパクトに、コンパクトにと思っていた」と淡々と振り返ったが、あの場面で打てるのは、きょうに関しては福留以外にいなかっただろう。
ネクストに控えていた四番・ゴメスは、4三振していた。「ゴメスがブレーキだったから、福留で勝負してくれてよかった。そのあたり、サファテは冷静さを欠いていたかもしれないね」と片岡打撃コーチ。金本監督は「三遊間がやけに広かった。バットに当てる瞬間までの集中力。三振をしないという。若手は見習ってほしい。ここ一番の勝負根性を見せてくれた」とベテランに最敬礼した。
福留はきょう3安打を放ち、日米通算2000安打まであと5本とした。きのうの雨天中止で、週1回の休養も取れた。月曜日までの3試合にフル出場すれば、甲子園で達成の可能性は十分にある。
「まだホームで3試合ある。何とかここでと思って過ごしています。ちょっとずつ減らしていって、球場のファンの方と喜びを分かち合えればいいですね」
2000安打目も勝ち試合で打ちたい。