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3発援護!藤浪 鯉に一矢
藤浪の安定した投球に北條・上本・高山の効果的な本塁打で、阪神が広島に快勝を飾った。
最多勝のタイトルがかかる広島先発左腕・ジョンソンは初回 ゴロアウトばかり3者凡退で快調に滑り出し、序盤一回りを完璧に抑え込んだ。
今季 広島に未勝利(4敗 )の阪神先発・藤浪は立ち上がりから真っ直ぐ主体に攻める投球で序盤は1安打1四球だけの無失点に抑える。
4回表 阪神は先頭1番 北條がフルカウントから左越えの4号ソロ本塁打を放ち、ジョンソンから先取点を奪う。「打ったのはストレート。ジョンソン投手は両サイドへのコントロールが良い投手なので、コースに逆らわない打撃をしようと意識していた。追い込まれたカウントだったけど、インコースを反応で打ち返すことが出来た。自分が思っていた以上に上手く反応で打てたので、自分でもびっくりした」。先制アーチの感触に思わず笑みが浮かぶ北條史也内野手だ。
6回表には2番 上本が低め速球を見事に捉えてレフトへ2号ソロ本塁打を放った。う「カウント2-1と打者有利のカウントだったし、追い込まれる前に打ちにいこうと思っていた。低めのボールを上手く叩く事が出来た」。上本博紀内野手も手応えを口にする。
ジョンソンは7回(110球)までで交代。6安打2三振1四球2失点。そこまで内容が悪くはなかったもののボール先行のカウントから阪神戦初の本塁打を2本も浴びて、最多勝を確定させる今季16勝目はお預けとなった。
6回まで毎回三振を奪うなど好投していた藤浪だが、7回裏一死後 鈴木・四球と松山の右前安打で1・3塁と最大のピンチを迎える。7番 安部と代打・新井を共に三邪飛に抑えて、ここも無失点で切り抜ける。
8回表 阪神は無死1塁に敵失で出た途中出場・大和を置いて、3番 高山が広島2人目・ジャクソンからフェンス際ジャンプしたライト鈴木のグラブを弾いてスタンドへ飛び込む8号2ランを放って4対0とリードを広げる。「打ったのはストレート。引っ張って1・2塁や1・3塁を作ってチャンスを広げようと思って打席に入った。引っ張って強い打球を打とうという意識が良い結果に繋がったと思う」。高山 俊外野手が振り返った。
完封目前となった9回裏一死 藤浪は5番 鈴木にバックスクリーンへ特大の28号ソロアーチをかけられて失点したが、その後を抑えて完投勝利。4対1で阪神が広島との最終戦を飾っている。来日2年目のジョンソンに阪神が初めて土をつけた。
137球を投げ5安打8三振3四球1失点完投で7勝目をマークした藤浪晋太郎投手が振り返る。「(最後は鈴木に打たれたが)真っ直ぐを狙ってると思って(敢えて)力勝負したけど、完敗でしたね。(広島に今季初勝利だが)カープどうこうよりも自分の投球が出来た事が良かった。フォームを少しいじったり、投げ方を変えたりして、それが上手く行ったので、良い感覚を最後の方で掴めたかな? ・・・今後に繋がるピッチングだったかな?と思う」。
今季なかなか良い波を掴めず試行錯誤が続いていたが、「打者との距離を意識して良いカタチで投げる事が出来た。自信になる」と話している。香田勲男投手コーチは、「スピードを抑えめにしてたな。前回(初回に160km/hをマークした14日の甲子園・広島戦)途中から、そういう感覚をしていた」と証言する。
「(藤浪は四球3と)いつもより少なかったね。直球で空振り取って押し込めていた。(今季を)このまま終わるのと、良い投球で終わるのとでは違う。(チーム内で好投が続く)岩貞が刺激になってる。アイツら仲良いから」。久しぶりの藤浪らしい投球に金本知憲監督も上機嫌だ。天敵ジョンソンを漸く捉えた打線だが、「ウチらしくない一発攻勢だった。ジョンソンからの一発攻勢自体が不思議な感じ」だと言う。シーズン終盤 投打共に若い力が躍動した勝利の意味は非常に大きい。