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京田に打たれたのが敗因

岩貞が痛い先制パンチを浴びて序盤から劣勢に立った阪神は中盤以降再三チャンスを作ったが、あと一押しが出来なかった。

左腕対決となったナゴヤドーム。中日先発・ガルシアに対して阪神は、6月5日以来1番に植田を起用。大山・糸井・ナバーロのクリーンアップ。6・7番には俊介・中谷と外野手を並べた。。立ち上がりが課題のガルシアだが、初回は3者凡退と抜群の滑り出しを見せる。この後もストライク先行を心がけて快調な投球が続く。

阪神先発・岩貞は、1回裏一死から京田・大島の連打で1・3塁とされて 4番ビシエドにスライダーを完璧にレフトスタンドへと運ばれ 19号3ランで先制を許す。ボール自体はさほど悪くない立ち上がりだったが、大島に粘られてピッチングのリズムを崩してしまった事が痛恨の被弾に繋がったと言えそうだ。

3回表 阪神は先頭7番 中谷がチーム初安打となるレフトへの二塁打を放ち出塁。梅野の右飛で3塁へ進むが、後続が倒れて得点が入らない。その裏 中日は一死から京田がセンター右へ三塁打。3番 大島の右前適時安打で追加点を挙げた。序盤は完全なる中日ペースである。

4回表 一死から大山・糸井の連打で1・2塁とした阪神だが、ナバーロ・俊介があえなく連続三振に倒れて好機を逸した。この後も阪神は走者を出すが得点に結びつけられない。6回表は先頭・植田がバント安打を決めるも北條がカウント3-1から難しい変化球を打ち三ゴロ併殺打。7回表にも一死から俊介・中谷の連打で好機を作ったが、梅野と代打・ロサリオが不発に終わった。中日・ガルシアは7回(96球)まで投げて7安打6三振 無四球 無失点としっかりと要所を締めている。

岩貞は中盤立ち直るも、6回(101球)7安打 6三振 無四球 4失点で交代となった。「初回から3点のリードを許してしまい、いい流れを作ることが出来なかった。バッテリー有利なカウントからもう少し工夫した投球をしなければいけなかった」。口をつけば、反省の言葉ばかりの岩貞祐太投手だ。

中日は8回表を祖父江が抑え、9回表は新鋭・佐藤が登板する。阪神は先頭4番 糸井がバックスクリーン左へ 15号ソロ本塁打を放ち、完封負けを阻止。その後 簡単に二死となるが、阪神の代打攻勢の前に若い佐藤は鳥谷・四球、原口・死球、福留・四球で満塁と自らピンチを作って降板する。それでも最後は中日4人目・ベテラン岩瀬が途中出場の糸原を二ゴロに仕留めて試合が終わる。中日が4対1で阪神を振り切った。

「京田に打たれたのが、今日の敗因。全てでしょう。敗因と言ったら(決定的な仕事をした)その選手みたいだけど、アレが全てだと思う」。第一声で金本知憲監督は、中日バイプレイヤーの名前を挙げた。恐らく配球について、「今年の悪い流れを…。ずっと言ってる、バッテリーに。口うるさく言ってるんだけどネ」と苦り切った表情で吐き捨てた。

スタメンから糸原を外した理由は、「先ず、疲れも溜まってるみたいやし。ガルシアとの相性もあるし。足でちょっと掻き回したいのもあったしね」と説明する。ガルシアから7安打とヒットは出たものの「繋がりですね!繋がり!」を欠いて、「まぁ(機動力を)使う場面もなかったけど。確かに、いきなりドンと3点では、ヒットエンドランもやりにくいし、バントなんかもやりにくいのはやりにくい。(ガルシアは走者を背負い)セットになれば、ちょっと弱くなるんだけど。なかなかつけ込めなかった」展開をしきりに嘆いていた。