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苦しい時ほど前を向け!
先発右腕の懸命な粘りに打線が応えられない阪神が、得意の横浜でも決定打を欠いて2戦連続完封負け。4連敗を喫し4位に転落した。
横浜DeNA先発ルーキー上茶谷は、立ち上がりから度々走者は背負うものの カットボールを有効に使って猛虎打線に得点を許さない。
阪神先発・西に対するDeNAは、2番に佐野を入れて宮崎・筒香・ソトでクリーンアップを組む。3回裏 先頭・上茶谷にヒットを打たれた西は、続く神里を併殺に取ってピンチの芽を摘み取るが、直後2番 佐野に右越えソロ本塁打を浴びて先取点を奪われてしまった。
今の猛虎には、このたった1点が相当な重圧となる。5回表には二死から西のヒットや近本・振り逃げで満塁と攻めつけるが、ここは2番 糸原が上茶谷の変化球を空振り三振。追いつく事が出来ない。するとその裏 西は一死1塁から再び佐野にセンター左を破られる適時二塁打を許して2点目を失う。更に宮崎・内野安打に木浪の悪送球が絡んで2・3塁とされるが、4番 筒香の当たりがサード正面を突くライナーとなり、辛うじて併殺で傷口を最小限にとどめた。
6回表 阪神は糸井・大山の連打から再び二死満塁と上茶谷に迫るが、ここでラミレス監督は左の石田へスイッチ。8番 木浪は外角スライダーにあえなく二ゴロに打ち取られて、このビッグチャンスもモノにする事が出来ない。DeNA 上茶谷は、5回2/3(87球)を6安打 8三振 1四球 無失点だった。
西勇輝投手は、6回(79球)まで投げて 8安打2三振 2四死球 2失点。「梅野が良いリードをしてくれたが、9連戦の初戦を短いイニングで降りてしまい悔しい投球となった」と、無念のコメントを残している。
終盤DeNAは三嶋〜エスコバー〜パットンと小刻みなリレーで2イニングを抑える。8回裏には阪神3人目・小野が乱れ、2安打1四球で招いた一死満塁から7番 伊藤光に押し出し四球。続く大和にも左前適時安打を浴びて、決定的な2点を献上した。9回表は、DeNA守護神・山崎康の前に3者凡退で試合終了。4対0と重い展開のまま完敗を喫した。
交流戦明け、辛い試合が続く矢野燿大監督も虚ろな表情だ。「粘り強く西の仕事はやってくれたと思う。ずっと、こういう感じが続いているので、防御率もイイ中で負けが増えて行くと言うのは、気持ちの部分で西も大変なところがあるけど。ベンチの前でね、一番前で野手を迎えたり…なんか、そんな事もしてくれてる姿を見ると、より申し訳ないと言うかね?何とかしてやってくれよ!って言う…勿論 監督としても何とかせなアカンし。バッター陣、何とかね、点取らないと」。
それでも手をこまねいている訳にはいかない。「(打開策は)まぁ、ちょっと分かれへんけど、明日はまぁ色々入れ替えようかな?と思って。(打線は)現状、状態、勿論良くないから点取れないんだけど。ムードもね。なかなか変化が無いんで。まぁ一回変化を持たせるというところでも」大幅な打線変更を示唆した。
4連敗でDeNAに単独3位を奪われて、負け越し2つ。Bクラス転落となった。「まぁまぁ、もう苦しいのは苦しいしね。苦しいからこそ、楽しいとか、苦しい時こそ前向いて!って言うのはね。オレも、自分にも言い聞かせてるし、今もそんな状態やと思うしね。そういう気持ちで明日も頑張って!戦って行こうかなと思う」。正念場に直面した今だからこそ、指揮官は信念を曲げずに突き進む決意を示していた。