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藤浪の力投も及ばず悔しい連敗
立ち上がりに投じた初球はアウトコース低めに突き刺さる藤浪らしい153キロのストレート。その後も全て150キロ台のストレートを連発し先頭打者をセカンドゴロに打ち取った。"最速"ではなく"常時"150キロオーバーの剛腕は初回と2回を三者凡退、3回に1点を失ったものの5回までわずか1安打に抑える安定感ある投球を披露した。
援護したい打線は4回に大きなチャンスを作る。糸井の安打とサンズの四球で無死1、2塁とした。しかし大山はセンターフライに倒れ、通常の守備位置ならセンター前に抜けようかというボーアの打球は相手の守備シフト網に引っかかり併殺打となってしまう。
好投を続けていた藤浪も勝負所の6回に粘り切れず3失点。8回を投げて許した安打は4本、与えた四球は1つだけ。失点した3回と6回以外は全て三者凡退に抑える内容だったが今季初勝利とはならなかった。
ビハインドの中、甲子園を大きく沸かせたのは8回の攻撃だった。木浪と植田の連打で無死1、2塁とすると矢野監督は藤浪の打順で代打・福留をコールする。切り札投入で相手先発・戸郷を降板に追いやった。マウンドに上がった変則左腕の高梨に対し、福留は初球から積極的にスイング。わずかにタイミングが合わず惜しくもセンターフライで1死となったが、近本が鮮やかなセーフティバントを三塁方向に決め1死満塁。続く糸井の併殺崩れの間に1点を返した。3点差に迫りなおも塁上に走者が2人、さらにサンズの四球で全ての塁が埋まった。1走は代走の俊足・島田、長打が出れば同点、一発が出れば一気に逆転という場面を作ったが大山がショートゴロに倒れ、あと一押しが足りない。
試合後の矢野監督は「返す打順の差が出たかな」と悔しさを滲ませた。明日は今季初登板となる高橋を「出遅れましたけど、まずは自分のピッチングを思い切ってしてもらいたいなと思ってます」とマウンドに送り出す。本拠地で3連敗は絶対阻止だ。