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2桁得点の逆転劇で連勝を飾る

試合が動いたのは2回、連日のファイアボール弾が甲子園のライトスタンドに飛び込んだ。ボーアの今季11号アーチで先制。幸先よく先手を取った。援護をもらった先発・ガルシアは4回まで無安打ピッチングと順調にアウトを積み重ねた。

5回と6回に失点しリードを許すが後半に打線も目覚めた。6回裏、1死から近本、木浪の連打で走者をためると前日に続き3番を任された陽川が左中間に3点本塁打。

「ガルシアが頑張って投げてくれたんで何とか追加点をと思って、それがああいう形になって良かったです」

この一打で逆転に成功するとさらに四球で出塁した大山を1塁に置いて、ボーアがこの試合2本目となるアーチを左中間スタンドに運ぶ。

「陽川選手のホームランに刺激されて、自分も続けてホームラン打てて良かったです」

効果的な2発で5得点、一気に試合をひっくり返した。

4点リードの7回には代打・上本の安打などで作った1死2、3塁から木浪がライト前に適時打を放ち2点を追加。十分過ぎるダメ押したが、打線の勢いはまだ止まらない。大山がレフト線へ2点適時3塁打を放ちこれで2桁10得点。8回にも木浪の適時打で加点し、試合の行方を決定付けた。

6回2失点で勝ち投手となったガルシアは「全体的に良かったと思います。初回から飛ばしていこうと思って投げたんですけど、それがいい結果になりました」終盤は岩貞、馬場、能見とつないで逃げ切った。

前日のプロ初盗塁に続いてプロ初スタメンとなった小幡は初安打こそならなかったが、守備では軽快な打球処理と好送球、走塁でも2つ先の塁へ進塁する好走塁を披露し持ち味を発揮した。

先発に勝ちがつき、打線は11安打で11得点を挙げ、新戦力を育てながら勝つ。理想的な野球で連勝を飾り、カード勝ち越しが決定。この流れならば明日も勝利濃厚だ。