2011年度より、継続的に社会貢献活動やファンサービス活動に取り組み、野球人として優れた見識を持つ選手を表彰する制度を創設しました。球団創成期からエースとして活躍し、グラウンド外においても、社会貢献活動並びにファンサービス活動という分野においてプロ野球選手としてのパイオニアであった球団OB故若林忠志氏の功績を称え、この賞を「若林忠志賞」と命名し、その意思を継承していきたいと考えました。
毎シーズン当球団所属選手から、該当者1名を表彰します。
※監督・コーチ・フロント職員等を対象として「若林忠志賞・特別賞」を授与する場合もあります。
- 継続して社会貢献活動に取り組んでいること。
- ファンサービス活動に積極的であること。
- 選手として活躍するだけでなく、野球人として優れた見識を持ち、人望もあること。
球団内で選考委員会を構成し選考します。なお、候補者の選出にあたり、球団OBや関係者の意見を聞いて選考に反映させる場合があります。
シーズン終了後の球団公式行事において表彰します。受賞者は公表します。
球団から記念品(盾等)と表彰金を授与します。
2022年度第11回若林忠志賞 原口文仁選手
<選考理由>
原口文仁選手は、2018年末に患った大腸癌から翌年見事に復活を果たし、2019年から自身の経験を広く伝える癌の啓発活動に取り組み、小児がん医療ケア施設への訪問や、成績に応じた金額の寄付を毎年継続するなど、社会貢献活動を行っています。社会貢献活動に取り組む姿勢は、プロ野球選手の模範として良き手本となり、今後のより積極的かつ継続的な活動を期待し選出されました。
2021年度第10回若林忠志賞 岩貞祐太選手
<選考理由>
熊本地震の『復興支援』と『子どもたちへの野球振興』を目的に、2016年末に野球教室に参加し、2017年から義援金と少年野球チームへの野球道具の寄贈を毎年継続するなど、社会貢献活動を行っています。社会貢献活動に取り組む姿勢は、プロ野球選手の模範として良き手本となり、今後のより積極的な活動を期待し、選出されました。
2020年度 第10回 若林忠志賞の選定・表彰は見送りとしました。
<見送り理由
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2020年度は、コロナ禍で多くの選手やOBが社会貢献活動を行っている中、特定の個人や団体を選定しずらいため、今年度の若林忠志賞及び若林忠志賞 特別賞は、表彰を見送ることとしました。
※2021年度を第10回若林忠志賞として実施予定
2019年度第9回若林忠志賞 西勇輝選手
<選考理由>
2011年から日本赤十字社や日本財団子どもサポートプロジェクトへの寄付を毎年継続するなど、社会貢献活動を行っています。社会貢献活動に取り組む姿勢は、プロ野球選手の模範として良き手本となり、今後のより積極的かつ継続的な活動を期待し、選出されました。
2018年度第8回若林忠志賞 北條史也選手
<選考理由>
入団年から毎年シーズンオフに障害児入所施設や母子医療施設などを訪問し、社会貢献活動を行っています。社会貢献活動に取り組む姿勢は、プロ野球選手の模範として良き手本となり、今後のより積極的な活動を期待し、選出されました。
2017年度第7回若林忠志賞 特別賞 阪神タイガース選手会
<選考理由>
阪神タイガース選手会は、2005年以降セ・パ交流戦やウル虎の夏などで実際に着用したユニフォームを対象とするチャリティーオークションを球団とともに開催しています。ファンの方々の支持による寄付金は累計で1億8000万円を超え、毎年恵まれない子供の試合や国内外の災害地の救済などに大いに役立っています。多年にわたり多くの寄付を募るために尽力するその姿勢が評価され、特別賞の受賞となりました。
2016年度第6回若林忠志賞 能見篤史選手
<選考理由>
能見篤史選手は、1勝につき10万円分の玩具を、西宮市と豊岡市の幼稚園等に贈る活動を2014年より継続して行っています。
その活動は、子供たちに夢を与えるとともに、積極的に社会貢献活動に取り組む姿勢は、後輩の良き見本にもなっています。
2015年度第5回若林忠志賞 鳥谷敬選手
<選考理由>
鳥谷敬選手は、5年間にわたって沖縄の医療施設を訪問しています。
また、フィリピンの恵まれない子供達に靴を贈る活動の立ち上げにも携わるなど、その活動の幅を広げています。
2014年度第4回若林忠志賞 久保田智之選手
<選考理由>
久保田選手は、6年間にわたって少年野球チームを公式戦に招待してきました。
招待した子供たちの数は、延べ7,000人を超えました。
2013年度第3回若林忠志賞 岩田稔選手
<選考理由>
1型糖尿病を抱えながらもプロ野球選手としてマウンドに立ち、その姿は様々なハンディと戦う人々と子供達に勇気と希望を与えている。また、糖尿病に向き合う子供達を6年間に渡り公式戦に招待し交流を深めるとともに、研究啓蒙活動への支援にも取り組み、その活動は社会的にも大いに賞賛に値するものである。
2012年度第2回若林忠志賞 藤川球児選手
<選考理由>
絶対的守護神としてチームには勝利を、ファンには勇気をもたらし、プレー以外の場でもファンサービスに努めた姿勢はプロ野球選手の模範ともいえる。また、フリースクールに通う児童を多年にわたり支援するなど社会貢献にも熱心に取り組みその活動は社会的にも賞賛に値するものである。
2011年度第1回若林忠志賞 桧山進次郎選手
<選考理由>
10年間にわたり母子生活支援施設の子供を公式戦に招待した。また、神戸震災遺児施設の訪問や京都児童施設への図書の寄付など社会的に評価の高い活動をしたため。
2023年度第12回若林忠志賞 近本光司選手
<選考理由>
入団2年目の2020年より、毎年甲子園球場のレフト外野席の年間予約席を購入し、故郷の淡路市在住者を年間240名招待(2020年度は無観客開催の為実施なし)する『近本シート』の実施や、淡路島や自主トレ先の沖永良部島の子どもたちを対象にした野球教室・スポーツ教室を定期的に開催するなど、離島を中心とした社会貢献活動と野球・スポーツ振興活動を行っています。社会貢献活動に取り組む姿勢は、プロ野球選手の模範として良き手本となり、今後のより積極的かつ継続的な活動を期待し、選出されました。
「第12回若林忠志賞」近本光司選手が受賞